ドラマ好きが高じて!ハングル能力検定2級合格を叶えた自作アプリ勉強法

韓国ドラマの魅力に取り憑かれ、ついにハングル能力検定試験2級を取得しました。そこまで突き動かされたのは、「日本語字幕とドラマで実際に話されているセリフは本当に同じなのか?」という疑問です。本当のセリフが知りたくて、私の韓国語学習の旅が始まりました。
挫折からの再スタート:独学の方向性を定める
最初に取り組んだのは、NHKハングル講座です。雑誌やCDを購入しましたが、費用がかさむ上に、ハングル文字のパッチムなど、文字から入る指導法は、ドラマの音で理解したいという私の目標とは異なり、挫折してしまいました。
私の求めるものは、慣用句的な短い言い回しをたくさん丸暗記し、ドラマの理解に直結させることだと気づきました。そこで見つけたのが、短い例文が豊富に載っている「口を鍛える韓国語作文」という教材です。この本は、左ページに韓国語フレーズ、右ページに日本語訳、そしてCDも付いている優れものです。これを丸暗記すれば、ドラマで頻出するフレーズが身につきそうだと感じました。(本記事のリンクにはアフィリエイトリンクが含まれます)
スキマ時間を活用!アプリ開発への挑戦
しかし、この本を常に持ち歩くのは不便で、ちょっとした隙間時間にも気軽に勉強したいという思いがありました。そこで、スマホで暗記ができないかと考え、「暗記メモ帳アプリ」を自作することを思い立ちました。教科書の韓国語文と日本語を、順番またはランダムに表示するカード暗記アプリです。
しかし、素人がiPhoneなどで動くアプリを簡単に作れるわけがなく、登録方法も分かりません。最初に試したのが、PythonistaというPythonコードでGUIも作れる有償アプリです。これでカード暗記アプリを作り、一旦は目的を達成しました。しかし、このツールはPythonコードを開いて実行するというスタイルで、アイコンをタッチする一般的なアプリ起動に比べて一手間かかるのが難点でした。

PowerAppsで実現した、手間いらずの専用アプリ
次に挑戦したのが、Microsoft 365のPowerAppsを使ったカード暗記アプリの作成です。Microsoft 365のBusiness Basicに加入すればPowerAppsが利用できます。PowerAppsで作ったアプリは、iPhone側のPowerAppsクライアントアプリから選択して起動できるため、ワンクッションの手間が解消しました。
PowerAppsでは、SharePointリストをデータベース代わりに使うことで、どこでも動く簡易的なデータベースアプリを作成できます。こうして、私は通勤電車の中など、スキマ時間を利用して教科書の例文を効率的に覚えることができる、自分専用の韓国語学習アプリを手に入れました。

ネイティブ発音の確認方法と合格の秘訣
このアプリ方式の唯一の欠点は、発音の確認ができないことでした。しかし、この問題もクリアできます。実は、iPhoneには選択した文字を音声化して読み上げさせる機能があります。これを使えば、韓国語の単語や文章をネイティブの発音で確認しながら学習を進められました。
このような自作アプリを活用したスキマ時間の効率的な学習法が功を奏し、最終的にハングル能力検定2級に合格することができました。自分の目的に合わせた学習ツールを自作することで、モチベーションを維持し、効果的な学習を実現できたことが、合格の鍵だったと感じています。

