受験テクニック:暗記ものは三度目の正直でいける

試験対策としては理論・理屈で覚えるしかない場合と、力技の暗記力で勝負する場合があると思います。この丸暗記ものの試験対策として私が長年実践して成功してきた方法をご紹介します。

それが「暗記は3周回して準備する」ことです。3周というのは以下のようなサイクルです。

  • 1周目:覚えるべきことをざっと要約してノートにまとめる
  • 2周目:要約ノートの内容を書き写して、より整理されたものに改良する
  • 3周目:要約ノートを条件反射で答えられるよう繰り返しチェックする

この3周回すのにかかる時間は3か月とみて、1周一か月かけて準備していく。だいたいこのペースでいければ暗記ものは自己評価では8割以上は正解したというレベルに持っていくことができます。

この3つのステップで一番難しいのは1周目の要約です。特に「覚えるべき重要な内容」のベースとなる良い教科書を見つけることが成功の8割を決定づけるといってもいいでしょう。つまりよい教科書選びがこの方法の中で最も重要になるということです。では、よい教科書とはどいうものでしょうか?私の経験上だいたい以下のような要件を満たしていれば元ネタに設定してよいと思います。

  • 割と大きな字でページの冒頭に結論(覚えるべき重要事項)が書かれている
  • 重要事項が実際の試験ではどのような形で問われるかの設問例と回答例がシンプルに提示してある
  • 全体的にこれなら読み終わると思える程度のページ数でなんとなく簡単そうな印象が残る本である

逆に言えば以下のような教科書は避けるべきです。とにかくどういう意図であれ量が多めのものは挫折しやすいですから。本当に本質を見抜いた作者の本はシンプルで短い文章になっているはずです。

  • わかりやすく、親しみやすく説明しようとして会話文で説明する形式になっている(初級者用のネット動画が本になった場合にこのケースが多い)
  • 丁寧に説明しようとするあまり、滅茶苦茶字が多めに書かれていて図が少ない
  • とにかく分量が多めで全部読める気がしないもの

あとは準備を始める時期ですが、3か月前から始めている時点で試験は半ば成功することが約束されています。これをもし6か月前からならもっといいかというとそうでもありません。あまり前から準備すると忘れちゃうから意味がないのと、余裕がありすぎると緊張感が足りなくて時間があった割に内容が充実しないことが多いのです。

それから最終的には試験である限り過去問とか問題集で記憶できているかチェックすることになると思いますが、ある意味、教科書よりも問題集の方を先にやるというスタンスの方が結果が伴います。問題が設定されている内容というのは、その教科の中で専門家から見て重要度が高いというものが問われます。なので重要なものから先に覚えるという意味で問題集ファーストが最短距離でゴールに到達できます。ただ問題集だけから暗記ノートを作ると内容的に順番や前後関係がばらばらになって覚えにくいので、問題集で重要ポイントを把握しておいた上で、教科書をパラパラめくって教科書の目次の順番に暗記ノートを作るのがコツです。暗記ノートはできるだけ文章ではなく、単語や図で作りましょう。長い文章では暗記しにくいし印象に残りませんから。

暗記ノートを暗記する方法として、最も効果が高いのは、「暗記ノートの手書きコピーをもう一部作って複製する」ことです。でもこれはコストが高いので、次なる手段としては暗記ノートを印刷して繰り返し読むことでしょう。この繰り返し読む部分を電子的にやるのがカード化することですが、暗記カードは作るのが大変な割にはあんまりやらないで終わるので、ここはスマホの暗記アプリをダウンロードしてそこに内容を転記して、スマホの暗記アプリで覚えるというのが令和風暗記術でしょう。

ただし試験一週間前とか直前になると暗記アプリでなく、紙に印刷した暗記ノートに戻ってください。人間の脳は一連の流れや配置などが案外キーとなって記憶したりするのでバラバラの暗記アプリでなく、連綿として一連の書き物である物理的実体のある紙媒体で書き込みとかもしながら暗記するのがお勧めです。

暗記ノートをスマホで効率的に行いたい方は「あらゆる試験に使える暗記アプリを自作してスマホで使う方法教えます!」が参考になります。